屋久島 1988年5月20日〜22日 |
志戸子、宮之浦、安房、小杉谷〜大株歩道〜縄文杉往復など |
世界遺産の島、屋久島への最初の訪問は縄文杉観賞ツアーへ参加してのものだった。前日に屋久島へ入り島内観光で各地を巡った。ガジュマル、クワズイモ、キンギンナスビ、キケマン、ハマボッス、ハマナデシコ、ヤリノホクリハラン、タマシダなどに出会った。 翌日は早朝に安房からマイクロバスで縄文杉に向けて出発した。荒川林道でバスを降り小杉谷を進むとトロッコ道が現れた。川沿いに延びるトロッコ道は単調で長くかなりの距離を歩いた。道すがら名前のわからないシダの仲間やサツキ、サクラツツジなどに励まされながら大株歩道の入り口までたどり着いた。ここから登りがきつくなるが、ウィルソン株、大王杉、夫婦杉など次々とヤクスギの巨木が登場して圧倒された。大王杉の樹齢は3000年ほどと言われているが、どの株もとてつもなく大きかった。そしていよいよ縄文杉がその姿を現した。今までに登場した株とは明らかに風格が異なり威厳に満ちていた。根元には材木が敷かれ登山者の踏み付けから保護されていた。昼食をとり休憩した後、来た道を引き返した。帰りに車道でヤクザルの群れに出会った。他の観光客は面白がってお菓子を与えていたが餌をあげるのは野生サルにとって好ましくない事だった。サルは餌がもらえることを知り待ち構えていたのだった。最終日は宮之浦川周辺を観察して帰途に着いた。 今回のツアーでその他に観察できた植物を以下に列挙した。コガクウツギ、ヒカゲツツジ、ハイノキ、ナナカマド、コバノタツナミ、ヤクシマミヤマスミレ、ヒメバライチゴ、フタリシズカ、タニギキョウ、マムシグサ、キリシマテンナンショウ、シダ植物ではユノミネシダ、オオタニワタリ、シマオオタニワタリ、ヘゴ、スジヒトツバ、リュウビンタイ、ホングウシダなどであった。今回はヤクスギなどの巨樹に感動した。しかしまだ屋久島のほんの一端を垣間見ただけに過ぎなかった。再度の訪問で改めて植生の豊富さを見せつけられることとなった。 |