鳴神山、吾妻山   1996年4月27日、1997年4月29日
桐生駅〜桐生自然観察の森〜吾妻山〜吾妻公園〜桐生駅
桐生駅→木品登山口〜大滝〜鳴神山〜三峰山〜金沢峠〜吾妻山〜桐生駅
 鳴神山にはヒトツバエゾスミレおよびその白花品に名付けられたナルカミスミレが自生すると言われ、スミレ好きにとってはぜひとも訪れたい山域である。
 最初の機会は1996年でこの時は桐生駅から桐生自然観察の森へ行き、吾妻山へ登り帰る行程だった。川沿いにはサワグルミが花序をぶら下げていた。道中ではアカネスミレ、マルバスミレ、ニオイタチツボスミレ、アリアケスミレ、ショカッサイ、マムシグサ、カントウタンポポなどが咲き競い春爛漫の様子であった。その中でカントウタンポポに混じってシロバナタンポポが観察できた。西日本では普通に見られるが関東地方では珍しいものだった。山地帯に入るとエイザンスミレ、ヒトツバエゾスミレ、ナルカミスミレ、マキノスミレ、アケボノスミレ、サクラスミレ、ワダソウ、イカリソウなどが次々と出現し写真撮影に忙しかった。
 2度目の訪問は翌年で本格的に鳴神山に登頂した。木品登山口から山頂までにはトウゴクサバノオ、ミヤマキケマン、タチツボスミレ、マルバスミレ、エイザンスミレ、ヒトツバエゾスミレ、ナルカミスミレ、アケボノスミレ、フモトスミレなどの花たちで盛況であった。山頂付近の岩場ではアカヤシオが満開で迎えてくれ、しばし花見を楽しんだ。
 山頂からは尾根の稜線を吾妻山に向かって南下した。ところが意外に行程が長くアップダウンも多く疲れ果ててしまった。しかし途中で森林伐採跡地にサクラスミレが小規模ながら群生し興味をそそられた。また樹木に眼を向けると割と標高の高いところではオオツクバネウツギが、低いところではツクバネウツギの自生が認めらた。ミヤマウグイスカグラ、ヤマツツジ、トウゴクミツバツツジ、マルバアオダモ、ニガイチゴなども春先に良く見られる馴染み深い顔ぶれだった。
 次回は5月中旬頃に訪問したいものだ。もちろん焦点となる花はカッコソウとヒイラギソウである。
アカヤシオの群生
ヒトツバエゾスミレ