大正村明智の森   2008年9月23日、2015年9月30日-@
大正池など
 岐阜県には生活環境保全林が各所にあり自然公園として整備されている。美濃地域には土岐市に「陶史の森」、明智町に「大正村明智の森」、御嵩町に「みたけの森」などがある。それぞれの森では、その地域で見られる特徴的な植物が発見できるので何度か足を運んでいる。
 その一つである「大正村明智の森」について観察情報をまとめてみた。明智町の大正村に近い森林地帯に「大正村明智の森」は存在しているが、はっきり言って所在地はわかりにくかった。そのおかげか、訪れる人が少なく、静かに植物観察ができるところでもあった。この森で有名なのはシラヒゲソウの群生が見られることだった。従って訪問時期は9月中旬から下旬に的を絞った。
 入り口には大正池があり、池端には湿地帯が広がり、湿生植物が数多く自生していた。まず目につくのはサワヒヨドリで、この場所のものは淡紫色で美しい色だった。なんとこの時期にカキツバタが一株開花していた。別の湿原でも開花を確認しているので、この時期でも開花することがあるようだった。ただしここのものは自生かどうか疑わしかった。
 湿地帯にはイトイヌノヒゲ、ニッポンイヌノヒゲ、ハリイ、ウシクグ、ヒンジガヤツリ、ヒナガヤツリ、メアゼテンツキ、ヘラオモダカ、イトイヌノハナヒゲ、イヌシカクイ、ハリコウガイゼキショウ、ミゾソバ、アキノウナギツカミ、ヤノネグサ、シラゲヒメジソ、ヒメジソ、サワトウガラシ、キカシグサ、ヒメシロネ、コケオトギリ、ヒメシダなどが確認できた。
 水中にはフトヒルムシロ、ホソバミズヒキモ、カンガレイ、コマツカサススキ、ホタルイ、クログワイ、ガマなどが見てとれた。
 やや乾いた場所には、コブナグサ、メリケンカルカヤ、チゴザサ、ハイヌメリグサなどイネ科の植物が繁茂していた。
 予想外の湿生植物の大量発生に喜び、大正池でかなりの時間を費やしてしまった。シラヒゲソウに達するまでにはまだまだ時間がかかりそうだった。
大正池畔の湿地帯
サワヒヨドリ
コマツカサススキ
ホソバミズヒキモ