馬路村 2004年4月29日〜30日 |
神峯寺、魚梁瀬ダム湖など |
四月下旬の4日間を撮影のために費やした。春の花を探しに四国へ渡ったのだ。目的とする植物は何がいいだろうかと考えた末に、ツツジにすることに決めた。この時期に四国で見られるツツジを調べてみると、おどろくほど多くの種類が自生していることが分かった。 代表的なものだけでも、ウンゼンツツジ、フジツツジ、オンツツジ、トサノミツバツツジ、コバノミツバツツジ、ダイセンミツバツツジ、アケボノツツジ、モチツツジ、キシツツジ、ヒカゲツツジ、ヤマツツジなど数え上げれば限がないほどだった。 これらの中でウンゼンツツジ、キシツツジ、フジツツジなどを探索するため馬路村に目的地を定めた。まず馬路村に移動する途中でオンツツジで有名な安田町にある神峯寺に立ち寄った。時期的にも良く満開のオンツツジが出迎えてくれた。朱赤色の大きめの花をつける近畿地方南部、四国、九州で見られる鮮やかなツツジだった。 ウンゼンツツジの自生地に向かうと花が見つからなかった。しかし良く観察すると、わずかにしおれかけた花が残っているのが分かった。時期的に遅かったようで残念だった。その代わりと言っては失礼だが、周辺の渓谷にはキシツツジがきれいに咲いていたので慰められた。水の流れを背景にして咲くキシツツジは何とも言えぬ風情があった。 フジツツジも咲いていないかと探索したが発見できなかった。全体に繊細な感じがするためオンツツジに対して別名メンツツジとも呼ばれている種だ。代わりに公園に植えられたフジツツジを撮影できた。次回は自生のフジツツジを観察したいものだ。 渓流沿いでモチツツジを見かけたが、撮影せずに帰宅してしまった。私の住んでいる東海地方ではありふれたツツジなので注目していなかった。ところが四国では比較的珍しいようで撮影しておけばよかったと後悔した。 最後にツツジ以外で対面できた花があった。それはユキモチソウだった。真白い付属体が目立つテンナンショウの仲間でぜひ見てみたいと思っていた種の一つだった。 |