高島市 2001年5月5日 |
箱館山 [山頂スキー場、Aコース、Bコース、淡海池(処女湖)、平池など] |
4月下旬から5月初旬のゴールデンウィークの頃はちょうど春真っ盛りとあって、各地で様々な花が見ごろを向かえ非常に忙しい時期である。まとまった休みが取れるため毎年どこへ出かけようかと頭を悩ますこともしばしばである。 2001年は滋賀県の湖北地方を目的地に決定した。赤坂山でオオバキスミレ、比良山系でホンシャクナゲをメインにして、春の花めぐりをしようと考えていた。始めに赤坂山を目指して登頂した。その後、比良山系で登りやすそうな場所を探していたところ比良山系まで南下することなくホンシャクナゲが見られそうな場所が見つかった。それが箱館山だった。 函館山にはスキー場があり、登山口からロープウェーで山頂まで楽に運んでもらえると考えていたが甘かった。冬のスキーシーズン以外のためかロープウェイも施設も休みだった。仕方なく処女湖方面へ回り込む道路の途中に駐車して山頂を目指した。 スキー場の斜面からBコースの尾根道を進みホンシャクナゲの群生をじっくり堪能した。今年は花着きが良いようだった。景色の良いところからは処女湖を眺めることができた。落ち着いた雰囲気の静かな湖だった。この先の平池にはカキツバタの大群落が展開されるということだが、まだシーズンには早かった。 Aコースを登り返すと湿生植物が多く見られ、Bコースの尾根道では見られない植物が現れて興味深いものがあった。 今回の山行で観察できた植物を挙げると、ホンシャクナゲ、オオイワカガミ、ハルトラノオ、ミヤマカタバミ、モミジチャルメルソウ、サワオグルマ、トキワイカリソウ、ホクリクネコノメ、ヤマエンゴサク、オオタチツボスミレ、シハイスミレ、スミレサイシン、ニオイタチツボスレ、ウスギヨウラク、オオカメノキなどだった。 ところで数年後に、渓流沿いに咲くサンインシロカネソウがこの山域で見られることを知ったことを付け加えておく。 |