高ボッチ山 1997年8月31日 |
高ボッチ高原駐車場〜草競馬場〜第二駐車場〜ひょうたん池〜高ボッチ山荘〜第二駐車場〜高ボッチ山頂〜高ボッチ高原駐車場 |
高ボッチ山とは変わった名前である。名称のボッチとは法師で巨大な坊さんという説やアイヌ語の巨大な出っ張り説など諸説があり面白い。 この山は鉢伏山につながり山頂近くまで車道が伸びているため本格的な登山対象にはならないかもしれない。しかし植物はことのほか多く観察できて楽しめる山域である。 草競馬場の脇を通り牧場沿いに進むと草原に様々な植物が現れた。まずユウガギクはところどころで群生し、いかにも秋らしい風情があった。キンミズヒキ、ダイコンソウなどの黄色い花もちょっとした群落を形成し見応えがあった。ひょうたん池へ向かう途中でホザキシモツケの花がわずかに咲き残っていた。分布の限られた珍しい種である。日光の戦場ヶ原では群生しているが、他ではあまり見かけない。シモツケ、キオンなどの花を眺めながら高ボッチ山荘まで到着した。このあたりからマツムシソウが出現して賑やかになった。さすがに群生している様子は秋の高原の主役の一つであった。その他にヤマハハコ、カワミドリ、コウゾリナ、シオガマギク、ツルフジバカマ、ハクサンフウロなど色鮮やかな花々が咲き乱れていた。湿った草地にはヒメシロネ、アキノウナギツカミも咲いていた。 高ボッチ山頂付近ではベンケイソウ、タチコゴメグサ、ヤマノコギリソウ、シラヤマギク、アキノキリンソウ、ハバヤマボクチなども確認できた。駐車場までの道沿いでもクサレダマの黄色い花がよく目立っていた。マルバハギ、ハナイカリ、アカバナ、シラネニンジン、ツクバトリカブト、タムラソウ、シシウド、ナンバンハコベなど花の種類が多かった。またススキの穂も伸び花を咲かせ始めていた。初秋のさわやかな気配が十分に感じられる高原のハイキングであった。 |