白馬岳 1994年7月24日〜26日-A |
猿倉〜白馬尻〜大雪渓〜頂上宿舎(泊)〜杓子岳〜鑓ヶ岳〜大出原〜鑓温泉(泊)〜猿倉 |
山頂でツクモグサを観察した後に杓子岳方面へ向かった。稜線付近のガレ場や乾燥した場所にはタカネシオガマ、ミヤマダイコンソウ、タカネヤハズハハコ、イワオウギ、ミヤマキンバイ、ミヤマクワガタなどが見られた。ミヤマウイキョウ、タカネクロスゲ、チシマギキョウなど眺めながら杓子岳に到着するとコマクサが現われ始めた。斜面のガレ場の下方向をよく見ると大規模なコマクサの群生が認められた。茶色の岩がゴロゴロしているので花は目立たないがかなり群生している様子だった。数は少ないがリンネソウ、ムシトリスミレ、コケモモも咲いていた。 白馬鑓ヶ岳の登りに入るとテガタチドリ、ホソバツメクサ、シコタンソウ、ミネウスユキソウ、ミヤマアズマギク、チョウノスケソウ、イワベンケイ、ウサギギク、チングルマ、ハクサンイチゲ、クモマスミレなどが現われ始めた。シダ植物のアオチャセンシダが岩場に張り付いているのも目撃した。鑓ヶ岳方面から眺める白馬岳もまた異なった趣があり素晴らしい景観を楽しめた。 鑓温泉に下る道筋ではミヤマゼンコ、ミヤマアキノキリンソウ、アカモノ、エゾシオガマ、シナノキンバイ、ミヤマツボスミレ、ミヤマイワニガナ、オオヒョウタンボク、エゾノヨツバムグラ、コフタバラン、ミヤマアカバナ、シロウマチドリ、キバナノコマノツメなどが目に留まった。 猿倉までに観察できた花はシロウマリンドウ、タテヤマウツボグサ、コマガタケスグリ、キヌガサソウ、シロウマアサツキ、シナノナデシコ、オニアザミ、イワイチョウ、キンコウカ、ニッコウキスゲ、オオレイジンソウなどだった。 下山後に八方尾根に寄って、ハッポウタカネセンブリ、カライトソウ、タカネマツムシソウなどを撮影して帰途についた。 この年は気候のためか、同時期に開花する植物の種類が非常に多く、ツクモグサやシロウマリンドウなど確認できただけでも驚異的な数に上った。 |