白馬岳 2000年7月20日〜22日 |
猿倉〜白馬尻(泊)〜大雪渓〜頂上宿舎(泊)〜大雪渓〜白馬尻〜猿倉 |
梅雨明けの時期を狙って山に出かけると7月20日ごろになる。ちょうど休みが取りやすい事もありこの頃に集中して登山していることがわかった。なかでも白馬岳にはこの時期もっとも多く訪れていた。ここでは2000年の記録を引っぱり出して紹介した。 朝家を出発し、登山口の猿倉へは午後到着した。ここから白馬尻まではほんのひと登りで、道沿いにはミゾホオズキ、オオバミゾホオズキの黄色い花が咲き両種の比較ができた。ヤグルマソウ、ミヤマカラマツ、ニリンソウなど眺めながら白馬尻へ辿り着いた。ここまで来ると大雪渓の端が現れ、平年並かやや多い残雪量であることがわかった。雪溶け後の斜面にはキヌガサソウが大きく葉を広げ、真ん中の白い花を誇示していた。サンカヨウも負けじと群生して花盛りだった。付近にはミヤマキスミレ、ショウジョウバカマ、ズダヤクシュも見られた。今日はここで宿泊し明日の登りに備えた。 翌日は早朝から大雪渓を登り始めたが、雪渓を通る冷たい風が暑さを和らげてくれるので登りには適していた。雪渓の縁にはオオサクラソウやシラネアオイが見られた。砂礫地に出るとミヤマオダマキ、ウメハタザオ、シナノキンバイ、シロウマオウギ、ミヤマハンノキ、ミヤマタンポポ、ミヤマキンポウゲなど様々な花が出迎えてくれた。山頂に近づくにつれて花の種類はますます豊富になり、ミヤマシオガマ、ミヤマハタザオ、ウルップソウ、タカネツメクサ、イワツメクサ、ハクサンイチゲ、ミヤマキンバイ、オヤマノエンドウなど数え上げればきりがなかった。ミヤマダイコンソウは良く見かける花だが青空をバックに咲き誇っていた。よく探すとツクモグサの残花も見つかった。面白いことに村営頂上宿舎の裏側のキャンプ場では高山植物のお花畑に負けず劣らず鮮やかなテントが満開だった。 次の日は天候が悪く写真を撮影するのは諦めて大雪渓を下った。やむを得ず麓で泊まり次の日に八方尾根でニッコウキスゲを見て帰宅した。八方尾根については別途紹介したので省略した。 |