霧ヶ峰 1997年8月10日、2000年9月3日 |
八島高原〜八島ヶ原湿原〜物見岩〜蝶々深山〜車山乗越〜車山高原スキー場 |
ニッコウキスゲが盛りを過ぎ8月に入ると盛夏から秋の植物が咲き出す。八島ヶ原湿原の周辺ではノリウツギの白い花が目立った。霧にかすむノリウツギもなかなか趣がある。その他ノアザミ、コオニユリ、ハクサンフウロ、マルバダケブキ、シシウド、チダケサシなど多彩だ。今回の目的の花であるアサマフウロは湿原の縁に群生し花が鮮やかな濃紫色で大きく立派だ。夏の終りから秋にかけてタムラソウ、タチフウロ、オミナエシ、サワギキョウ、マツムシソウ、エゾリンドウなどが次から次へと咲き続けるので花が絶えること無く素晴らしい景色が楽しめる。 湿原を離れ山道を進むと山の斜面にメタカラコウの群生が見られた。中にはヨツバヒヨドリも混ざっていた。マツムシソウの群生はこのあたりから本格的に見られるようになる。8月下旬から9月中旬頃までが見頃だろうか。ノコギリソウ、モリアザミも草原を彩る花たちだ。背の高いヒメトラノオ、クガイソウ、ヤナギランもわずかに咲く。9月にはアキノキリンソウ、アキノウナギツカミが高原でまとまって開花する。特にアキノウナギツカミがこれだけ群生しているのを見たのは始めてだった。 車山湿原付近ではシモツケソウの群落が見事なまでに広がっていたが、あいにくの天気のため風雨が強くてよい写真が撮れなかった。再度挑戦して写真に収めたい。車山高原スキー場への下り道でも様々な植物が咲いていた。マツムシソウ以外にコウリンカ、ハンゴンソウ、キリガミネトウヒレンも草原でそよ風に揺られていた。 霧ヶ峰では春から秋まで様々な植物が観察できた。しかしまだ見つけていない花たちも数多くあり、新たなる花たちとの対面を期待して今後も登り続けることになるだろう。 |