霧ヶ峰        1995年6月24日、1997年6月21日
八島高原〜八島ヶ原湿原〜旧御射山〜沢渡〜車山肩〜強清水
 最近は旅行会社でバスハイキングツアーなどが企画され、撮影時間は限られるが手ごろな値段で目的地まで往復できるので時々利用している。霧ヶ峰にも利用して出かけた。八島ヶ原湿原は高層湿原でミズゴケなどが主として生育し、貴重な植物も数多く自生している。八島ヶ原湿原の周辺ではまずレンゲツツジが目に飛び込んできた。花は満開に近く群生していた。良く見るとヤマツツジも混じっていた。白い花を咲かせている樹木はズミで湿原の周辺に多く見られ湿原の縁を白くあざやかに彩っていた。シダ植物のヤマドリゼンマイも葉を伸ばし始めていて群落を形成していた。足元には小さな鈴をぶら下げたようなかわいいスズラン、アマドコロ、ヒメイズイ、グンナイフウロ、アヤメなど咲き賑やかだった。湿原の中にはヒメシャクナゲも咲いていたがあまりに遠くて写真撮影ができなかった。
 湿原を離れ山道を辿ると、エゾノタチツボスミレアヤメなどが咲き、鮮やかなレンゲツツジの群生も素晴らしいものだった。沢渡り付近から車山肩にかけての登りではシロスミレが多く見られ、一部にサクラスミレも残っていた。
 車山肩から車山高原への巻き道付近ではコバイケイソウが見事な大群落を形成し高原の伸びやかな雰囲気を演出していた。強清水までの道沿いにもレンゲツツジは多くどこでも咲き誇っていた。その他オオヤマフスマ、ベニバナイチヤクソウも数は少ないが彩を添えていた。

 霧ヶ峰には湿原があり、高原があり、森林地帯もあるということで様々な植物が生育して春から秋まで花が絶えること無く咲き乱れる。季節を変えて何度でも訪れてみたい山である。
ズミの咲く八島ヶ原湿原
レンゲツツジ
コバイケイソウ
スズラン