梶ヶ森 2004年4月27日 |
龍王の滝駐車場〜龍王の滝〜定福寺奥之院〜真名井の滝〜シャクナゲ園地〜紅葉河原〜御影堂〜ゴロゴロ八丁〜龍王の滝〜龍王の滝駐車場 |
四国へ春の植物を観察に出かけたのは2004年のことだった。春に咲くツツジの仲間などがたくさん見られる高知県内を巡る事にした。植生が豊富な梶ヶ森が最初の目的地だった。 車で龍王の滝駐車場まで到着するとあいにくの天候のためか一台も車は見当たらなかった。ここから滝まで歩く道沿いにはタチツボスミレ、ナガバノスミレサイシンなどポツポツと咲いていた。滝まで来ると周辺には湿生の植物がたくさん見られた。コチャルメルソウ、タチネコノメソウなどの花は咲いていた。 ところが残念なことに標高が低いためかサイコクサバノオはほとんど花が終わっていた。そのかわり鯖の尾の名前の由来となった果実が確認できた。さらに残念だったのはヤマトグサがつぼみの状態で雄しべがぶら下がった特有の花が見られなかった事だった。また滝の上方にはアケボノツツジも咲いていたが遠くて写真には収められなかった。 気を取り直して先へ進むと、ミツバテンナンショウの不気味な花がニョキニョキと顔をもたげていた。初めての対面だったので興奮を隠し切れず何回もシャッターを切った。付近にはハルトラノオ、イワボタン、マルバコンロンソウ、イチリンソウ、ジロボウエンゴサク、シロバナネコノメソウ、シコクスミレ、ヤマキケマン、ハシリドコロなど春の花がオンパレード状態だった。しかしまたしても残念なことにコバイモの仲間は実になっていた。トサコバイモだろうか。 真名井の滝の上に出るとシャクナゲ群落が現れたが開花はまだ先のようだった。ツクシシャクナゲだろうか。時間もなくこの辺りで帰路に着いた。紅葉河原ではツクバネソウの花柄が短縮されたヨコグラツクバネらしき株も確認できたのは収穫だった。帰りは弘法大師が修行したと伝えられる御影堂やゴロゴロ八丁を通り駐車場へ戻った。 |