伊吹山      1999年8月26日
山頂駐車場〜西回りコース〜伊吹山山頂〜東回りコース〜山頂駐車場
 伊吹山は山頂駐車場から遊歩道を一周するだけでも十分に植物観察ができて楽しめる。山歩きが苦手な人でも簡単に山頂まで登れるためちょっとしたハイキングには持って来いの山である。
 8月下旬の伊吹山はちょうどサラシナショウマが群生し、特産種であるルリトラノオやコイブキアザミが開花し、先月と比べて見劣りしないほど多くの花々が咲き乱れてお花畑を形成していた。西回りコースではすぐにルリトラノオが鮮やかな青紫色の花穂を伸ばして出迎えてくれた。クガイソウの花が終わるとルリトラノオが最盛期を迎えるようだ。すでにコイブキアザミも咲き始め花盛だった。盛夏の間咲き続けたシモツケソウは終わりに近く、代わって秋の花であるアキノキリンソウ、ワレモコウ、ツリガネニンジン、タムラソウなどが目立ち始めていた。
 山頂付近ではミツモトソウシオガマギク、キンミズヒキ、アカソ、ミゾソバ、イワアカバナ、ノダケ、ダイコンソウなどが咲き彩りが鮮やかなお花畑が続いていた。東回りコースではサラシナショウマが大群落を形成し、白い花穂が斜面全体に広がる様子は想像を絶する素晴らしさであった。これほどの群生はいままで見たことが無かった。さすがに伊吹山はすごいと妙に感心したものだった。紫色のイブキトリカブト、ピンク色のコイブキアザミ、紅紫色のミヤマコアザミやタムラソウ、黄色のアキノキリンソウもお花畑の一員だった。駐車場に近づくと、湿った草原にマルバダケブキが群生していた。大きくて黄色の派手な花は良く目立ち際立っていた。
 夏の終りの伊吹山は依然として花が多く、特にサラシナショウマの大群生には驚かされた。今回訪れたのはちょうど夏の花から秋の花にバトンタッチされ交代しつつある時期であった。
ルリトラノオ
コイブキアザミ
サラシナショウマ
ツリガネニンジン、アキノキリンソウなどのお花畑