姫川源流、親海湿原 2000年5月12日、6月2日、2004年6月4日 |
駐車場〜親海湿原入り口〜木道遊歩道〜林中の遊歩道〜姫川源流〜駐車場 |
北アルプス山麓の南神城駅近くに位置する姫川源流と親海湿原は隣り合わせて植物観察ができる自然が残された名所である。 5月中旬の親海湿原ではミツガシワが群生し、周辺ではヒカゲスミレ、スミレサイシン、オオタチツボスミレ、タチツボスミレ、アカネスミレ、ツボスミレなどのスミレ類が咲き乱れていた。姫川源流ではフクジュソウの花がわずかに残っていた。例年だと4月中下旬ごろが見ごろだろうか。湿地帯ではニリンソウが群生し、ミズバショウの花は終わっていた。 6月の初めの湿原周辺ではオドリコソウが満開だった。親海湿原ではサワオグルマ、カキツバタ、レンゲツツジが咲き始めていた。林床にはルイヨウボタン、ギンランなどが花を咲かせ、林縁ではハナイカダ、ミツバウツギ、ヒロハゴマギの花が見られた。姫川源流ではミズバショウが葉をいっぱいに広げていた。歩道脇にコウヤワラビが芽を出し葉を広げ始めていたのも印象的だった。 2004年6月初旬に再度訪問すると季節が早く進んでいるためか、以前に見られなかった植物が観察できた。ヤナギトラノオは黄色のブラシ状の花をつけ、サギスゲが白い綿毛を風になびかせていた。サワオグルマは満開であちこちで群生し湿原を黄色く染め見応えがあった。カキツバタも一部で群生が認められたが、以前は一面を被うほどの群生が見られたという。レンゲツツジのオレンジ色の花も美しかった。姫川源流ではヒメザゼンソウが花をつけているのが確認できた。株元に小さなザゼンソウに似た花をつけていたが、目立たないため見つけにくい。また清流ではバイカモが白い花を咲かせ流れに揺られていた。水質のよい場所にしか生えない水草だ。名水百選に選ばれたところだけありきれいに群生していた。 この湿原一帯は様々な花が咲き乱れ春から秋まで楽しむことができる。今度は違う時期に訪問してみたい。 |