箱根山(神山、駒ヶ岳) 2000年10月7日 |
大涌谷駅〜神山〜鞍部〜駒ヶ岳〜鞍部〜巻き道〜早雲山駅 |
箱根には他の地域ではほとんど見られない数多くの植物が自生している。春にはコキクザキイチゲ、アカバナヒメイワカガミ、夏にはハコネコメツツジ、サンショウバラ、フジイバラ、秋にはハコネギク、ハコネトリカブト、キントキヒゴタイなどの特徴的な植物がそれぞれの季節を演出する。今回は神山から駒ヶ岳にかけて秋の植物を紹介する。 箱根ロープウェイの大涌谷駅からスタートした。ここから神山への登山道は2004年現在火山ガス発生のため閉鎖されているが以前は通行できた。神山への登りでは林床にアカバナヒメイワカガミの群生がみられ、5月の開花期にはその見事さに圧倒される。登るにつれて分布の限られたタテヤマギクやホソエノアザミなどが現れ出した。林縁では長く茎をのばしたハコネトリカブトが多く見うけられた。一画にはシロヨメナも群生してた。ひょっとしたらキントキシロヨメナかも知れない。尾根道ではブナやカエデの仲間が見られた。紅葉の季節はさぞ美しいことだろう。駒ヶ岳との鞍部に出るとフジイバラの赤い実がたくさんできていた。さらにとげが鋭く総苞片が長いアザミに出会った。これがハコネアザミだろうか。まだ写真でさえ良く見たことがないのではっきりとは言えないがとりあえずハコネアザミとしておいた。 駒ヶ岳の山頂に近づくと青紫色の花を幾つもつけたハコネトリカブトがあちこちで直立する素晴らしい光景が楽しめた。草原ではハコネギク、リンドウ、ナギナタコウジュ、ノコンギクなどが加わり色鮮やかであった。山頂付近はハコネダケが一面を被っていた。 山頂を散策した後、引き返し鞍部から樹林帯の巻き道を早雲山方面に下った。林中にはさすがに花が少ないがそれでもヤマキツネノボタン、ミヤマニンジンなどが確認できた。急な坂道をしばらく下るとケーブルカーの早雲山駅に到着した。 |