萩、青海島    1995年10月21日、2001年10月13日
越ヶ浜〜虎ヶ崎〜笠山〜越ヶ浜、静ヶ浦〜十六羅漢〜象の鼻〜静ヶ浦 
 山口県の萩市北東にある日本海に突き出た小さな半島虎ヶ崎、笠山を訪れたのは1995年の秋だった。越ヶ浜から虎ヶ崎に向かう遊歩道沿いにはハマセンダンが自生していた。海岸に出ると岩場では所狭しとダルマギクが群生し言葉で言い表せないほど美しかった。薄紫色の花は上品でさわやかな雰囲気を醸し出していた。しかしながらこの日は秋晴れで雲ひとつなく、太陽光線が強すぎて花の色がとんでしまってうまく撮影することができなかった。非常に残念であった。ツワブキの黄色い花も目にとまった。また道路沿いには解説板がありコウライタチバナが自生するとあった。
 そうこうする内に虎ヶ崎に近づくとヤブツバキの見事な群生林が出現した。花の時期には見事だろう。この近くに小さな池、通称エビ池があった。池のほとりには様々な植物が自生し興味深かった。シバナはすでに花は終わっていたが、実が熟し始めていた。ハマシオンは薄紫色の小振りな花をたくさん付けて満開だった。足元には2mmほどの花を咲かせているミチヤナギが群生していた。
 虎ヶ崎から海沿いにしばらく歩くとハマボウ自生北限地という立て札があった。ハマボウまで自生しているとは思わなかった。対馬暖流の影響で暖地性植物が数多く生息しているらしい。
 笠山までにはセイタカアワダチソウの群落が見られ黄色一色でまばゆかった。カナムグラはつる状に長く伸びて花をつけていた。カワミドリ、メハジキのかわいい花やキヅタの花も良く見ると面白かった。その他にはシマカンギク、ノコンギク、ゲンノショウコも認められた。日本一小さい死火山(標高112m)という案内板を見て笠山に登り半島を一周して帰った。
 2001年の秋に訪れた青海島は十六羅漢など海岸の景観が優れていた。岩場ではホソバワダンの黄色が際立っていた。ダルマギクも観察できたが、萩で見たほどの群生は見られず今ひとつだった。他にはハマナデシコ、ハマエノコロなどが咲いていた。
ダルマギクの群生
ホソバワダン
ハマシオン
セイタカアワダチソウ