襟裳岬 2008年9月3日 |
駐車場〜灯台、展望台〜遊歩道一帯(往復) |
北海道を訪れた際に帯広から苫小牧方面に移動したことがあった。そのときにちょっと立ち寄ったのが襟裳岬だった。わずかな時間ではあったが思いがけず多くの植物に出会えて幸運な気分だった。 襟裳岬は日高山脈の南端部にあたり、岬の周辺は断崖となっていて強風と荒波が雄大な光景を造りだしていた。強風で知られていることもあり風の館という施設が設けられていた。当日はあいにく霧がかかり沖合いにまで続く岩礁地帯を見渡すことができなかった。晴れていれば貴重なゼニガタアザラシを見られたかもしれなかった。 展望台から岬の突端に向かって伸びる遊歩道を進んでいくと草原地帯には見事なお花畑が展開されていた。目につく花といえばキタノコギリソウ、ハマフウロ、コガネギク、ツリガネニンジン、ナンテンハギ、エゾカワラナデシコ、ヤマハハコ、ムラサキツメクサ、コウゾリナ、ハマナス、マルバトウキ、ナガボノシロワレモコウ、シロヨモギ、ハマオトコヨモギ、ヒロハクサフジ、ススキなど多様なものだった。 中でもキタノコギリソウは所々で群生していて白い花から淡紅色ががった花まで様々な色の変化が見られた。風が強いためかハマオトコヨモギは地面に伏せた形で花を咲かせていた。 また周辺の草原地帯でもオオノアザミや草丈が高くなるオクトリカブトの花が鮮やかだった。 断崖や裸地には花の時期は過ぎてしまったがハマニンニクの果穂、ガンコウランの黒い果実、ハマナスの赤い実、またこれから花を咲かせようとして蕾をふくらませているコハマギクやヒダカミセバヤなどを確認することができた。 霧にかすむ海岸の草原や断崖に咲く花々で構成されるお花畑は以前に礼文島で見たお花畑を彷彿とさせるものだった。礼文島のお花畑に勝るとも劣らぬ襟裳岬のお花畑に感激したものだった。 |