恵那山 2007年6月30日 |
黒井沢登山口〜黒井沢休憩所〜野熊の池〜山頂避難小屋〜恵那山頂(往復) |
何故か、今まで恵那山に登ったことがなかった。麓の登山口から山頂までの道のりが長くて大変そうだったため敬遠していたところもあった。今回は意を決して山頂近くに咲くオサバグサを求めて出かけることにした。 黒井沢登山口から山頂を往復するコースを選んだ。登山口付近から樹林帯が広がり、特に黒井沢休憩所あたりは巨木の森で主な樹には名札がつけられていた。ミズナラ、オヒョウ、カツラ、シナノキ、イヌザクラ、サワグルミ、イタヤカエデ、サワラ、ブナなどいずれも天を突く巨木で圧巻だった。 樹林帯が広がる一方、下草は少なく全山ササに覆われているといっても過言で無いほど繁茂していた。そのためウワバミソウ、ミヤマキケマン、クルマムグラ、ミヤマカラマツ、スルガテンナンショウ、オオケタネツケバナ、ヒロハコンロンソウ、コケイランなどがポツポツと見られるくらいだった。またここで久しぶりの対面を果たしたのがアオホオズキだった。地味な草ながらもかわいい釣鐘形の花をぶら下げていた。シダ植物も多くオシダ、フジシダやテバコワラビは印象的だった。 野熊の池を過ぎると見事なカラマツ林に入るがこれは植林されたものだった。下草にはエゾノヨツバムグラ、タニギキョウ、マイヅルソウが加わった。そのうちにダケカンバの樹高が低くなり始め亜高山針葉樹林帯に突入した。すると開花はまだ先だがカニコウモリとセリバシオガマの葉が現われ、程なくオサバグサが登場した。花の盛りは過ぎていたが特徴のあるシダのような葉を広げ小規模ながらも群生していた。バイカオウレンの花後の姿も面白かった。山頂までにはミツバオウレン、イワカガミ、イワセントウソウ、ツマトリソウ、ゴゼンタチバナ、サラサドウダン、スノキなどの花が観察できた。 ところで最も気になったのが小蝿の集りである。麓から山頂まで顔の辺りに常に数10匹の小蝿が集り、煩くてしょうがなかった。これほどのハエの集りは初めての経験だった。 |