阿蘇山 2001年4月14日〜15日 |
俵山周辺、長陽村、中央火口丘、高森町、清水峠 |
春の阿蘇山へスミレを観察に出かけた。まず俵山付近の外輪山で車を止め草原に歩を進めた。ハルリンドウとオキナグサが咲き草原に寝転んで撮影した。オキナグサは毛が多く白くなっていてやさしい雰囲気がある。俵山へ登るとエイザンスミレが現れた。ここの花はピンクが濃くきれいな株が多い。その他アケボノスミレ、アカネスミレ、フデリンドウも咲いていた。野焼き後の草原はススで衣服が真っ黒く染まってしまうため注意が必要だ。人手が加わって草原が維持されている。 阿蘇山は大きな火山でカルデラ内には町がいくつも存在している。長陽村付近では林床にサツマイナモリの花がまだ残っていた。ジロボウエンゴサク、フウロケマン、オカオグルマ、ハタザオなどを見ながら車を走らせていると土手にアカネスミレが群生していた。道路わきのオドリコソウもまとまって咲き誇り、ピンクが濃く美しかった。 阿蘇登山道路を利用し中央火口丘に登ると、キスミレの群落があちこちで出現し始めた。想像していた以上に数は多く見事だった。その他にはムラサキケマン、シロバナネコノメ、エイザンスミレなども咲いていた。頂上付近はまだ他の花が咲いておらず、アセビのみが花をつけ群生している様子は圧巻であった。放牧されている牛が食べないため、残ったアセビが繁茂したという。 翌日は高森町の阿蘇野草園へ出かけた。イチリンソウ、サクラソウ、ツクシシャクナゲが咲き出していた。付近の草原ではキスミレ、マルバスミレ、ノジスミレ、フデリンドウが多かった。清水峠まで行くと植えられた桜が満開だった。 阿蘇の春はスミレがいっぱいで花であふれていた。 |