足摺岬、室戸岬 2002年11月16日〜17日 |
天狗の鼻〜展望台〜足摺岬、土佐清水市、室戸岬など |
秋の四国へノギクの鑑賞の旅に趣いた。まず中村市から土佐清水市へ入り足摺岬へ向かった。車を止めて天狗の鼻へ進む遊歩道にはアゼトウナ、ツワブキ、ボタンボウフウなどが色鮮やかに咲き期待を膨らませた。崖近くまで達するとアシズリノジギクの群生が見られるはずだった。しかしまだ咲き始めでアシズリノジギクの花のアップが撮影できただけだった。次回はぜひとも灯台をバックに咲き誇りるところを撮影したいと思った。展望台や足摺岬灯台付近ではヤブツバキ林が発達していた。林床にはツワブキが群生している場所があった。元は植えられたものが広がったようだが並んできれいに花をつけている様子は圧巻であった。足元にはウスベニニガナも咲いていた。またわずかにビロウの自生も見られた。宮崎県の青島ではビロウの純林を見てきたので、あらためて感動するほどではなかった。 足摺岬周辺の山にはヤッコソウやサザンカの自生が認められた。特にヤッコソウはその形態の面白さに目を奪われてしまった。シコクアザミ、ヤマジノギク、ノコンギクも目にした。 土佐清水市街から西へ向かう海岸沿いにはノジギクとツメレンゲの群生が彩を添えていた。ツメレンゲが花茎をいっぱい伸ばしている姿は異様でもあった。他にもハマナデシコ、ハマアザミ、ソナレノギク、ハマグルマ、アゼトウナなど多彩な顔ぶれが海岸で微笑んでいた。 翌日は長い道のりだったが室戸岬まで足を伸ばした。途中の道路沿いで黄色い花をあふれんばかりにつけたタイキンギクが崖から垂れ下がっていた。紀伊半島南部と室戸岬周辺に分布の限られる種だが自生地では大株がたくさん見られた。岬では期待したシオギクが咲き初めだった。またしても群生を撮影できず残念だった。ナワシログミなどを撮影し次回に期待して岬を後にした。 |