赤坂山、三国山 2007年9月15日、2001年9月23日 |
マキノスキー場〜東屋〜粟柄峠〜赤坂山〜明王ノ禿〜三国山〜黒河峠〜白谷〜マキノスキー場 |
滋賀県と福井県の県境にそびえる赤坂山、三国山は花の山として知られている。過去に何度か訪れたことがあるが今回は秋の植物を中心に紹介した。 マキノスキー場一帯は観光地化され温泉施設やキャンプ場などが併設されてにぎわっていた。登山口から登り始めると人が少なくなりしばらくは森林地帯の急な坂道が続いた。1時間ほどで東屋に到着したが、ここまでは開花している植物は少なく見所も無かった。 ところがここから先は植生が豊かになり、この時期オオイワカガミの葉が直径15cm以上にもなり林床を埋め尽くしているところもあった。沢沿いには紫色の花をいくつもつけた立派なアキギリが登場した。小規模な群生状況も見られた。同じく紫色の鮮やかなトリカブトの仲間も咲いていた。後日調べたところ和名はキタヤマブシであった。その他にはオオカニコウモリ、クロバナヒキオコシ、アキチョウジ、コシアブラ、シコクママコナなどの花が咲き競っていた。 粟柄峠から赤坂山山頂一帯は樹木も背が低くなりササとススキに覆われていた。明王ノ禿は今にも崩れ落ちそうな急峻なガレ場だった。ここでは春にオオバキスミレ、夏にはオオコメツツジが見られるが、秋にはトガクシコゴメグサが白くて小さな花をつけていた。 登山道沿いには所々に湿地があり、ホザキノミミカキグサ、ムラサキミミカキグサ、イワショウブ、マアザミなどが見られた。キンコウカの群落もあり夏には黄色の花で埋め尽くされるであろう。黒河峠まで来るとそこから先は長い林道下りになった。山腹まで達すると秋の花が盛りだった。雨が多かったせいかキノコ類も豊作だった。 今回の山行で認められたその他の花はホツツジ、ツルリンドウ、ヤマジノホトトギス、ナガエコナスビ、イヌコウジュ、ツルニンジン、クサイ、アメリカネナシカズラ、カリヤスなどであった。また今回確認できなかったがナガエノアザミもこの地域を代表する花のひとつである。 |