弥彦山       2001年9月8日
弥彦駅〜弥彦神社〜弥彦山ロープウェイ→9合目〜山頂、御神廟〜妻戸尾根〜八枚沢登山口〜弥彦山スカイライン〜弥彦駅
 新潟県の日本海側に連なる小規模な山脈がある。通称弥彦山脈と呼ばれ角田山、多宝山弥彦山、国上山などから構成され,標高は600mほどである。
 その中の弥彦山には2001年の9月上旬に登ったことがあった。登ったと言っても弥彦山ロープウェイを利用して山頂まで達して、それから主に下ったのだからあまり自慢できるわけではなかった。時間的にやむをえないこともあった。
 山麓の弥彦神社へ向かうと薄暗い樹林内でキバナアキギリの黄色い花が咲き始めていた。登山道を回避してロープウェイで景色を楽しむつもりだった。遠目に見ても茶色く色着いた葉が目立っていたので紅葉が始まっているかもしれないと思っていた。ところがロープウェイから眼下に見えるのはすべて枯葉でかなり大規模にナラ枯れの被害が及んでいたことに驚いた。
 ロープウェイを降り山頂へ向かう道すがらタマバシロヨメナが現れた。シロヨメナと比較して葉が丸っこいのが特徴で主に日本海側に分布する種だった。山頂には弥彦神社の奥社の御神廟が祭られていた。
 妻戸尾根を下る登山道に入ると林縁や開けた草原には様々な植物が開花して楽しいものだった。本州の中部地方以北の雪の多いところに見られるナンブアザミは花をたくさんつけていた。膨らみかけたつぼみも多く見られた。ノコンギクやシラヤマギクなどのノギクの仲間もすでに開花が始まっていた。他にもヒヨドリバナ、アキカラマツ、ミヤマママコナ、ヤブタバコ、ヤマゼリなどの秋の花々が色とりどりに咲き乱れていた。林床にはオオミスミソウの葉がチラホラと確認できたが個体数はあまり多くはなかった。
 オオミスミソウを始めとしてカタクリやキクザキイチゲなどのスプリングエフェメラルが登山道わきを埋め尽くすような見事な光景が展開されると言われる早春の頃にぜひ再訪してみたいものだと思った。
 最後に余談ではあるが、弥彦山の標高は634mでちょうど東京スカイツリーと同じ高さなので観光に役立てようとしているらしい。
弥彦神社と弥彦山
タマバシロヨメナ
ナンブアザミ
ミヤマママコナ