美ヶ原         2003年8月3日
思い出の丘〜武石峰〜天狗の露路〜王ヶ頭〜王ヶ鼻〜天狗の露路
 まず思い出の丘から登り始めるとそこにはすでに草原が広がっていた。ハクサンフウロ、ノアザミ、コウリンカ、ヨツバヒヨドリ、クガイソウ、ハナチダケサシなどのお花畑が続いていた。武石峰の山頂に到着するまでにはウスユキソウ、エゾカワラナデシコ、イワキンバイ、ヒメシャジンなども加わり高原から亜高山帯に咲く植物が数多く登場した。このあたりではこれから登る王ヶ頭や王ヶ鼻のそびえる景色が望めるが、山頂のテレビ塔群はいささか景観を損ねていた。
 草原地帯をどんどん突き進むとキオンの群生しているところやイブキジャコウソウ、イブキボウフウ、ホタルサイコ、トモエソウ、キリンソウなど咲いているところもあり変化に富んでいた。また途中で鮮やかな紅紫色のヤナギランが咲いていたが、残念なことに期待したほど群生している様子は見られなかった。
 天狗の露路付近ではシャジクソウがたくさん咲いていて楽しめた。レンゲソウに似ているが葉が車軸のように見えるためこの名がある植物である。ここでは比較的多く見られるが産地は局所的である。王ヶ頭から王ヶ鼻に向かう途中ではハクサンフウロ、マルバダケブキの群落も美しかった。橙赤色が鮮やかなコオニユリ、背が高く伸びるシシウド、薄紫の花穂を伸ばすクガイソウなど草原で際立っていた。咲き始めたマツムシソウやニッコウキスゲの残花も見られた。また岩場には黄色のコキンレイカが咲いていた。美ヶ原は草原地帯ばかりではないかと思っていたが、そうではなく王ヶ鼻から王ヶ頭のあたりの南面は岩場となっており険しい山岳景観を示していたのには驚いた。
 美ヶ原では予想以上に多くの植物に出会えた。時期的にもっと早ければレンゲツツジの群生も期待できるであろう。
王ヶ鼻から望む王ヶ頭
シャジクソウ
ヒメシャジン
エゾカワラナデシコ