多摩川     2000年10月21日、2003年10月26日
羽村市、あきる野市、府中市
 河原には特有の植生が見られ、ここを分布の中心とする植物が数多く見られる。たとえばカワラノギク、カワラサイコ、ヒロハノカワラサイコ、カワラハハコ、カワラニガナ、カワラヨモギなどである。今回は多摩川中流域に生息する秋の植物を追った。
 JR青梅線の羽村駅から多摩川方面に向かうと玉川上水の取水口が現れた。ここから多摩川の右岸および左岸の河原に降りて植物を観察した。まず大きなカヤツリグサ科の植物であるヌマガヤツリが目を引いた。ヨシの花も咲き始めていた。草地にはカントウヨメナの薄紫色の花がさわやかな印象だった。カワラアカザ、アカザヨモギヒカゲイノコズチムラサキエノコロなども目立たないが多く認められた。またアレチウリセイバンモロコシオオブタクサヒメムカシヨモギといった帰化植物が繁茂しているのも河原の特徴だった。ところで今日の目的の花であるカワラノギクがなかなか発見できなかった。限られた河原に自生しているというが最近個体数が少なくなっていると聞いた。やっと河原の端に本種が育てられている場所を見つけた。自生ではないが他には見当たらなかったので、やむを得ずここで撮影した。
 府中市の西部多摩川線の是政駅で下車し多摩川沿いの植物を観察に出かけた。是政橋付近ではオギの大群落に遭遇した。無数の穂が風になびき一面の銀世界だった。河原に下りると帰化植物のオオカワヂシャがはびこっていてカワヂシャを圧倒していた。ホウキギクカワラアカザムラサキアオゲイトウ、イヌキクイモ、アメリカセンダングサ、メリケンガヤツリヨシなど見ながら上流へ進むと、やっとカワラサイコに出会えた。黄色い花は思ったより小振りだった。その他イヌタデ、ハハコグサも咲いていた。秋にもハハコグサは咲くようで、アキノハハコグサではなかった。
オギの大群落
カワラノギク
カワラサイコ
カントウヨメナ