帝釈峡        2007年4月30日
上帝釈〜白雲洞〜雄橋〜白雲洞〜上帝釈、神龍湖周辺
 中国山地の岡山県西部から広島県東部にかけて広がる石灰岩地帯には特有の珍しい植物が自生し、以前から興味を持っていた。帝釈峡やその周辺の山地を巡る植物観察および撮影旅行に出向いたのは2007年の春になってからのことだった。
 帝釈峡は広く知られた石灰岩を深く侵食した帝釈川が作り出した雄大で美しい渓谷で、渓谷沿いの植物は非常に種類が多く数え挙げたらきりが無いほどであった。
 まず神龍湖周辺を散策するとイチリンソウ、ニリンソウ、ヤマルリソウ、ホタルカズラ、ジュウニヒトエ、ヤマネコノメソウ、タカハシテンナンショウなどが土手いっぱいを被っていた。スミレ類は終わりかかっていたがナガバノタチツボスミレ、オオタチツボスミレが残っていた。スハマソウも残花が見られた。山道に入るとオオバイカイカリソウが白い花を吊り下げていた。チョウジガマズミの淡紅色の花も美しく、イワシデの赤い花やオニヒョウタンボクの白い花など珍しい花が次々と出現し撮影にあわただしかった。他にはトリガタハンショウヅル、オオツクバネウツギ、メギなどの花が認められた。既に花は終わっていたがチョウセンヒメツゲやキビヒトリシズカも珍しい種だった。
 上帝釈峡方面への歩道が通行止めだったので車で上帝釈へ移動して雄橋まで散策した。やはり花が多くて楽しい道だった。今まで現われた花に加えてスズシロソウ、ヤマブキソウ、タチツボスミレ、ケイリュウタチツボスミレ、フタバアオイ、ラショウモンカズラ、キビシロタンポポ、ツルカノコソウ、コンロンソウ、テリハキンバイなど。また名前不明のネコノメソウの仲間などが現われ興味津々だった。今回は時期的に遅かったがイブキスミレやタカオスミレの咲く季節に再度訪れたいものだと思った。
 雄橋は川の流れが石灰岩をくり貫いて出来上がった天然橋、白雲洞は奥行き200mほどの鍾乳洞で見所の一つとなっていた。渓谷美の鑑賞と植物観察が手ごろにでき時間をかけて巡り歩く価値が高いところであった。
雄橋からの風景
チョウジガマズミ
ヤマブキソウ
オオバイカイカリソウ