白馬岳     1990年8月25日〜27日-A
猿倉〜白馬尻〜大雪渓〜頂上宿舎(泊)〜杓子岳〜鑓ヶ岳〜大出原〜鑓温泉(泊)〜猿倉
 白馬鑓ヶ岳は白馬岳本峰と並んで高山植物が豊富に見られる優れた観察地である。鎗温泉に下る途中には大出原の高茎植物群落があり、クルマユリの群生は見事である。また温泉につかってゆっくり寛げることもあり、このコースを度々利用したものだ。
 白馬鑓ヶ岳でシロウマリンドウ、トウヤクリンドウ、タカネシオガマなどを観察した後、大出原に向かった。残念ながらクルマユリは残っていなかった。代わりにハナニガナやシロバナハナニガナが群生して目を楽しませてくれた。オヤマリンドウの大株も見ることができた。ウサギギクはまだまだ花を残していて見事な群生が所々で見られた。特に白馬鎗ヶ岳の白い岩肌と青空を背景にしてウサギギクは映えていた。
 鑓温泉に下る途中の岩場にはカライトソウが大きな花穂を風にそよがせていた。ミヤマダイモンジソウも岩場にへばりついていたが花が終わっていた。
 鑓温泉周辺にも植物の種類が多く、このあたりで見られたのは、チョウジギク、タテヤマウツボグサ、ウラジロタデ、ミヤマセンキュウ、ヒメウメバチソウなどだった。特にヒメウメバチソウは植物体全体が小型で、花も小さくて、ウメバチソウやコウメバチソウと比較してもすぐに判別できるほどだった。あまりに小さい花だったので良い写真が撮影できなかった。いずれ再度挑戦しなければと思った。
 鎗温泉からの下山道周辺ではクサボタン、ヤマルリトラノオ、タテヤマアザミ、チョウジギク、ノコンギク、タテヤマウツボグサ、キンコウカ、カノツメソウ、ミヤマセンキュウなどが確認できた。
 今回の旅行は天候に恵まれ、雄大な山を背景にして様々な植物が撮影できた。白馬鑓ヶ岳をバックにしたダケカンバ林やタテヤマアザミの群生も撮影できた。同様に背景に山を映しこんだカライトソウの写真も気に入っている。
 夏の終わりとはいえ、白馬岳はまだまだ高山植物がふんだんに見られ、さすがに花の名山と言われる所以を実感した。
ダケカンバと白馬鑓ヶ岳
カライトソウ
ウサギギクの群生
オヤマリンドウ