佐渡島         2001年6月29日〜7月1日
ドンデン山、大野亀〜二ツ亀、小川
 佐渡島に咲くトビシマカンゾウの群生を期待して訪問した。最初の日はまずドンデン山で山の植物を観察した。途中の道路の土手でキリンソウが黄色い花をつけていた。赤い実はドクウツギで誤って食べたりしたら大変だ。山頂付近ではハクサンシャクナゲが花盛りで、ハナヒリノキ、ガクウラジロヨウラクも咲いていた。ドンデン池の周辺ではノイバラが群生していた。エゾシロネ、ヤマブキショウマも見つかった。池に張り出した枝にはモリアオガエルの卵が泡に包まれてぶら下がっていた。もう孵化しておたまじゃくしは無事に池へ落ちた頃だろうか。樹林下や林縁にはギンリョウソウ、マルバフユイチゴヒメヘビイチゴ、ヤマオダマキなども見られた。
 翌日は大野亀へ向かった。トビシマカンゾウは最盛期を過ぎほとんど咲き終わっていたが、まだわずかに残っている株を撮影した。エゾノコギリソウ、ノアザミ、キリンソウなども崖に咲いていた。その後二ツ亀まで海岸を歩くと様々な植物が顔を見せてくれた。スナビキソウの白、ハマナスの赤紅、ナミキソウの青紫、スカシユリの橙、キバナカワラマツバの黄などカラフルな花たちが咲き誇っていた。またキンギンボクのひょうたん型の赤い実やハマナスの赤い実も印象的だった。さらにヒルガオ、ハマヒルガオ、カワラナデシコ、メノマンネングサ、ミヤコグサ、エゾミソハギ、アサツキなども咲き多彩な顔ぶれであった。
 その後尖閣湾の南にある小川地区に向かった。ここではトビシマカンゾウの花がまだ多く残っていた。ノハナショウブとの群生も見られすばらしい景観だった。アサツキ、オグルマ、キリンソウも群生し見事だった。
 最終日は再び小川地区でハマイブキボウフウカセンソウなど撮影して帰途についた。今度はぜひ大野亀のトビシマカンゾウの最盛期に訪れてみたいと思いつつ船に乗り込んだ。
トビシマカンゾウとノハナショウブの群生
スカシユリ
キバナカワラマツバ
アサツキ