佐渡島     2001年4月29日〜5月2日
ドンデン山、妙見キャンプ場、青粘渓谷、二ツ亀〜大野亀、杉池付近
 春の佐渡島はすごいらしいということを聞きつけ現地を訪問した。まずドンデン山へ登る。大佐渡ロッジの解体跡地(新規にドンデン山荘として2004年春に開業予定)に車を止めると、放牧されている牛の間を抜けて登山口へ。早速花のオンパレードだ。カタクリ、アマナ、アラゲヒョウタンボクが登場する。カタクリは林床にいくらでも咲いている。途中アマナの群生地を通り抜けた。これほどの群生は見たことがなかった。山頂付近ではオオミスミソウ、エチゴキジムシロも加わった。ドンデン池にはミズバショウ、ザゼンソウも咲いているのを見かけた。
 翌日は大佐渡スカイラインで妙見キャンプ場まで行くと、ここでもカタクリは満開で群生していた。次に本日のメインである青粘渓谷を登ることにした。いきなりシラネアオイの出迎えにうれしくなる。数が多く撮影に時間をとられた。咲き残りのフクジュソウもわずかに見られた。林床にはスミレサイシン、ヒメアオキ、
エンレイソウ、ヒトリシズカ、キクザキイチゲなど一通りの春の花が揃う。さらに登るとオオミスミソウが微笑んでいる。ピンク〜赤紫系統の花が多い。本州側の角田山や弥彦山塊では白と青紫系統の花が多く、赤紫系統の花は少ない。地域により差があるようだ。
 次の日は二ツ亀から大野亀まで海岸を歩き、帰りは車道を歩いた。海岸では
ヒロハヘビノボラズ、ハマハタザオ、ハマエンドウ、ハマハコベなどが咲いていた。気の早いトビシマカンゾウも1株だけ花をつけていた。帰りは車道沿いにニリンソウ、コンロンソウ、アケビミツバアケビ、オドリコソウ、ヤブツバキなど普通に見かける花たちもここでは新鮮に感じた。さらにこの日は杉池付近の渓流沿いでヤマトグサを発見した。ミヤマキケマン、クルマバソウ、コチャルメルソウ、ナガハシスミレなども観察できた。
 最後の日は再びドンデン山方面を撮影し帰途についた。春の花々を満喫できた佐渡島であった。
シラネアオイ
オオミスミソウ
アマナ
カタクリ
ミヤマキケマン