奥工石山       2004年4月29日
登山口白石神社〜植林地帯〜尾根道〜岩清水〜祠の大岩〜奥工石山(往復)
 高知県内には工石山という山が2つある。土佐山村と大豊町にあるが、区別するために後者を奥工石山または立川工石山と呼んでいる。この山を目的地に選んだのはアケボノツツジを期待してのことだった。
 まず大豊町内では川沿いにキシツツジを探した。岩場に咲いているが遠くて近づけない様な場所が多かった。キシツツジを撮影後、しばらく細く延々と続く山道を車で登りきるとやっと登山口に到着した。かなりの標高まで車で来られるので、その後の登りは楽ちんだった。はじめは植林地帯を登るがほどなく尾根道に出た。ここまでにはヤマエンゴサク、タチネコノメソウ、マルバコンロンソウ、コミヤマカタバミなどがわずかに認められただけだった。
 尾根道は景色がよく四国の山々が360度にわたって見渡すことができた。天候も優れ爽快な気分で登山を楽しむことができた。尾根道上には所々で湿った場所があり、サイコクサバノオ、シコクチャルメルソウ、ワチガイソウ、マルバコンロンソウ、ジロボウエンゴサクなどが花盛りだった。2日前の梶ヶ森では花が終わっていたがここでは標高が高いためかちょうど良い状態だった。特にサイコクサバノオのかわいい花は何度見ても見飽きないほどだった。また四国の山ではヤマエンゴサクより高度の高い場所でジロボウエンゴサクが見られるのも興味深かった。実はこれがヒメエンゴサクではないかと勘違いしてしまったのだ。
 ところで尾根筋のアカヤシオは咲き出していたがまだ満開には程遠かった。それでも特徴あるピンクの花びらは山の風景に彩を添えていた。その他にはトサノミツバツツジが開花していた。ミツバツツジの仲間は区別が難しいが子房の状態を確認して判断した。クロモジの仲間も見られたが毛深い様子からケクロモジとした。
アケボノツツジ
サイコクサバノオ
シコクチャルメルソウ
キシツツジ
ワチガイソウ