北岳          2001年8月9日〜11日
広河原〜大樺沢〜右俣コース〜肩ノ小屋(泊)〜北岳山頂〜八本歯ノコル〜トラバース道〜北岳山荘〜中白峰〜北岳山荘(泊)〜八本歯ノコル〜大樺沢〜広河原
 北岳は高山植物の宝庫として知られ固有種も多く生息している。今回は8月上旬の花を紹介する。
 広河原から大樺沢を登り始めるとさっそくミヤマハナシノブが出迎えてくれた。群生し見事であった。キオン、マルバダケブキなどキク科植物が多くなり二俣へ到着。右俣コースの草原にはミヤマシシウド、イブキトラノオ、ミヤマバイケイソウ、タカネヨモギ、オンタデなどが多かった。稜線まで達すると鳳凰三山が間近に迫って見えた。コバノコゴメグサ、イワスゲ、ハハコヨモギ、チシマギキョウ、タカネヒゴタイなど咲き乱れるうちに肩ノ小屋へ着いた。
 翌日は山頂を目指した。ウサギギク、タカネシオガマ、キタダケヨモギなど見て山頂から八本歯ノコルへ下った。途中キンロバイの黄金の花がまばゆいばかりに輝いていた。タカネイブキボウフウ、タカネナデシコ、イブキジャコウソウも加わった。八本歯の岩場でお目当てのシロバナタカネビランジが咲いていた。南アルプスを代表する花でもある。ここからトラバース道も花が多く見られる絶好の観察地だ。キタダケトリカブト、キタダケヨモギ、タカネコウリンカミヤマミミナグサ、イブキトラノオ、クガイソウ、ミソガワソウ、ミヤマコウゾリナミヤママンネングサ、ミヤマホツツジ、タイツリオウギ、ミヤマウイキョウなど種類は限りなかった。北岳山荘に荷物を置き中白峰までいくと、ムカゴユキノシタシコタンハコベ、ウラジロキンバイ、タカネヒゴタイ、トウヤクリンドウ、シコタンソウ、イブキジャコウソウがきれいに咲いていた。
 次の日は大樺沢を下った。タカネスイバ、ミヤマシャジン、ヨツバシオガマ、モミジカラマツ、ウサギギク、ヒメゴヨウイチゴ、タカネグンナイフウロ、ミヤマハナシノブ、クサボタンなどを撮影して帰途に着いた。さすがに花の種類の多さでは白馬岳とならぶ名峰である。
シロバナタカネビランジ
キンロバイ
ミヤマハナシノブ