西表島     1992年3月6日、1992年4月16日
仲間川、由布島、星砂の浜、浦内川、マリユドゥの滝、カンビレーの滝など
 西表島へは石垣島からのツアーで訪問した。仲間川でマングローブを観賞したり、浦内川を遡り軍艦岩から遊歩道をマリユドゥの滝、カンビレーの滝まで往復するコースなどに参加した。ちなみに滝の名称はマリが「丸い」、ユドゥが「よどみ」と言う意味で「丸いよどみがある滝」、カンビレーは「神が座する所」と言う意味だそうだ。
 仲間川の河口ではマングローブが広がり、オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、マヤプシギなど多くの種が構成していた。川を遡り上陸すると奇妙な形の板根を大きく発達させたサキシマスオウノキが待ち構えていた。
 由布島へは水牛車で渡った。一時期テレビCMでも放映され話題になった。島へは歩いてもわたっていけそうだったが、水牛車で渡るところに意義があった。島内にはイリオモテアザミ、オオハマボウ、モンパノキ、シロバナミヤコグサが咲き、イソフジの実が膨らんでいた。
 浦内川の河口にはヤエヤマヒルギの群生林が広がりここから軍艦岩まで船で到着すると後は遊歩道を進んだ。リュウキュウトリノスシダ、ハブカズラ、ヒカゲヘゴ、ヘゴなどが繁茂しジャングルの雰囲気を盛り上げていた。川沿いにクチナシヤエヤマコンテリギ、サキシマツツジ、ヒメタムラソウ、コウトウシラン、ハチジョウカグマ、ヤブレガサウラボシなどが出現し興味津々であった。しかしマリユドゥの滝で昼食にしたところ、上空からカラスが襲ってきた。弁当を投げ出して避難する観光客もいた。ここで弁当を食べることを知り、カラスは待機していたのだった。
 星砂の浜ではヒメキランソウハママンネングサソコベニヒルガオ、ハマアズキ、アオガンピ、イソフサギ、シロバナミヤコグサ、ハリツルマサキ、ソナレムグラなどが観察できた。ところで星砂の砂は砂ではなく有孔虫の殻であることはご存知のことと思う。
 西表島のジャングル探検は驚きの発見があり興味が尽きない。
浦内川のヤエヤマヒルギ群生林
サキシマツツジ
コウトウシラン
ヤブレガサウラボシ