伊吹山    1993年4月10日、1995年4月21日、1992年4月29日
山頂駐車場〜西回りコース〜伊吹山山頂〜滋賀県側登山道3合目〜伊吹山麓
 春の伊吹山に登った。4月上旬に3合目までゴンドラで到着するとそこには雪景色が待っていた。上に登るのはあきらめてここから登山道を麓まで下ることにした。雪融けが早いところでは早春の花々がすでに咲き始めていた。雪が降り積もり枝が大きくしな垂れてもオニシバリは懸命に花を開き、いかにも早春の風情があった。草原地帯ではアマナの白い花が風に揺られていた。まだ見ていないがこの一画にはセツブンソウも咲くようだ。またここのミスミソウは白一色であったが林下に群生する場所があり見事なものだった。
 道路沿いの土手ではアオイスミレが小振りな花を控えめにつけていて可愛らしかった。それに引き換えオオタチツボスミレは大振りな花をつけ群生し、コスミレは青紫色の鮮やかな花を誇らしげに咲かせていて好対照だった。タチツボスミレもスギ林の下で群落をつくっていた。下るにつれてキジムシロ、ハクサンハタザオ、スズシロソウなどが加わった。
 樹木に目をやると、ダンコウバイの黄色い花が目立っていた。ツノハシバミはあまり目立たないが房状の花を吊り下げて今にも開こうとしていた。オクチョウジザクラの花はポツポツと咲き始めていた。足元では朱色の派手なクサボケの花も元気が良かった。
 4月下旬に山頂から下った時には、他にセントウソウ、キバナノアマナ、ショウジョウバカマ、イブキタンポポ、イブキハタザオ、シロバナタチツボスミレ、ショウジョウスゲ、アカヒダボタン、ヤマネコノメソウ、ミミナグサイヌナズナダイセンヒョウタンボクヤマエンゴサク、ミヤマキケマン、イカリソウ、フデリンドウ、ニリンソウ、ホタルカズラなどが咲き乱れ、春爛漫の花景色を十二分に楽しむことができた。
3合目から見た伊吹山
オニシバリ
イブキハタザオ