吾妻山          2007年4月28日
国民休暇村〜池の原〜吾妻山山頂〜南の原〜国民休暇村
 中国地方に花見の遠征に赴いたのは2007年の春だった。候補地は数々あったが、吾妻山、船通山、帝釈峡などを巡ることにした。最初の訪問地は吾妻山でここでは何と言ってもダイセンキスミレの花を観察するのが目的だった。
 広島県側から入り国民休暇村の駐車場に車を止め、外へ出るとまだ春浅い様子で空気がひんやりと冷たかった。歩き出すと流れのほとりにネコノメソウの仲間が何種類か咲いているのが眼にとまった。ネコノメソウ、ヤマネコノメソウ、ボタンネコノメソウ、また萼裂片が黄緑色で葯が暗赤色のボタンネコノメソウも見つかった。これにはまだ名前がつけられていないようだ。
 スミレの仲間、サンインスミレサイシン、オオタチツボスミレ、シハイスミレも加わって賑やかになると、いよいよダイセンキスミレが現われた。枯草一面の草原地帯の中で黄色い花を群舞させひときわ輝いていた。ミヤマカタバミやオオバタネツケバナの花、池のほとりには植えられたミズバショウの清楚な花も見られた。
 草原を登りきり尾根まで達すると樹木が矮小化して見られた。風が強いためこのような樹形になっているのであろう。やっと開き始めたサイコクキツネヤナギの雄花と雌花、ツノハシバミ、オクノカンスゲ、キジムシロの花など眺めながら山頂に到着した。ここからは春霞に包まれた比婆山をはじめとする中国地方の山々が展望できた。
 下山途中ではイチイの樹も背丈が低くなっているのを見かけた。樹林帯にまで入ると再び花が多くなりオオタチツボスミレとダイセンキスミレが混生している様子は面白かった。オシダの芽出しの様子にも興味をそそられた。
 この山域では他にダイセンミツバツツジ、タチツボスミレ、イチリンソウ、オオバタネツケバナ、フウロケマン、ナガバモミジイチゴなどを山麓で見かけた。幸先のよいスタートだった。
ダイセンキスミレ
ボタンネコノメソウ
ダイセンミツバツツジ