麻機遊水地(静岡市)     2012年10月16日
第3工区、第4工区など
 前回の訪問から2週間経過しての訪問だった。事前に資料を調べたところ、秋のこの時期にはヤナギヌカボとヌカボタデが見られるらしいということだったので、この2種の観察が主な目的だった。10月2日にはちょうど開花しているヤナギヌカボを撮影できたので、次はヌカボタデを撮影しようと意気込んで来訪した。
 まず見逃しのないように網の目のように張り巡らされた遊歩道を隈なく歩いてみることにした。良く探索してみると前回は気づかなかった植物がたくさん登場してきた。ヒメガマ、ヨシ、マコモ、イシミカワ、カンガレイ、ウキクサ、オオアカウキクサアカウキクサ、ヒシ、ミゾコウジュ、ツルノゲイトウ、ホソバツルノゲイトウ、ヨメナ、アカバナユウゲショウ、ホシアサガオ、ヒルザキツキミソウ、アレチハナガサ、メリケンカルカヤ、オオオナモミ、アキノノゲシなど多様な顔ぶれだった。
 しかし最も驚いたのはサクラタデやシロバナサクラタデが前回と比べてさらに勢力を拡大していたことだった。思わず見とれてしまうほどだった。もちろんサデクサ、ヤナギタデ、ホソバノウナギツカミ、サナエタデ、ボントクタデ、イヌタデ、オオイヌタデなどは相変らず盛況だった。ヤナギヌカボはやや盛りを過ぎていた。ヤノネグサやミゾソバはこれから最盛期を迎えようとしていた。
 ところで肝心のヌカボタデはどうなったかというと、残念ながら発見できなかった。これだけ見逃さないように歩いてみたものの発見できなかったのは口惜しい限りであった。
 気を取り直して第4工区を訪れてみた。ここにも大きな池があり同様な湿生植物が生息しているようだった。ただし第3工区ほど植生が豊かではないようだった。やはり第3工区でなければヌカボタデは見つからないかもしれないと思った。
 予定通りに事が運ばず、がっかりしながら帰還することになった。ヌカボタデを除いて最盛期のタデの仲間はたくさん撮影できたのに。再度挑戦したい。
サクラタデの群生
サデクサ
ヤノネグサ
シロバナサクラタデの群生