秋田駒ヶ岳     2002年7月14日、 2002年8月2日
8合目登山口〜片倉コース〜阿弥陀池〜横岳〜大焼砂〜馬場の小路〜片倉コース〜8合目登山口
 昨日の早池峰山登山は晴、今日の秋田駒ヶ岳登山はあいにくの天気。やむをえず片倉コースを登り阿弥陀池付近までで引き返した。それでも雨の中で数種の花の写真を撮影した。満足できるものではないが、7月の中旬はハクサンシャクナゲ、オノエラン、ガクウラジロヨウラク、ミヤマウスユキソウ、タニウツギ、マルバシモツケなどが咲き何とか写真に収めた。
 8月の初旬に再度挑戦した。2週間あまり経過しただけなのに花の顔ぶれはすっかり様変わりしていたのには驚いた。まずまずの天候で片倉コースを行くとまずウゴアザミが現れ、トウゲブキ、エゾニュウ、ミヤマトウキ、オニシモツケ、ハクサンシャジンも出現した。途中ニッコウキスゲがわずかに咲き残る場所を過ぎシロバナトウウチソウも現れ出すと阿弥陀池も近い。池の周辺はお花畑となり様々な花が咲き乱れていた。トウゲブキ、ハクサンシャジン、シロバナトウウチソウは特に多く見事な群落を形成していた。浄土平は雪融けが遅く、チングルマが群生し花盛りだった。その他ミヤマリンドウ、ウサギギク、エゾツツジ、アオノツガザクラも見られた。
 大焼砂ではお目当てのコマクサの群落に遭遇したが、個体数は期待したほど多くなかった。ここで生々しいコマクサの盗掘跡を発見した。登山口での噂は本当だったようで、いまだに高山植物を盗掘する人がいるとは情けない。
 馬場の小路を男岳へ向かって進む道すがらエゾツツジ、オヤマソバ、ウサギギク、カラマツソウ、ウゴアザミなどを撮影した。チングルマは綿毛を風になびかせていた。ここのオニアザミは色が濃く、中にはチョウカイアザミのように黒い個体まで見られた。火口原のこの谷は別名ムーミン谷の愛称があり、おとぎの国にいるような雰囲気があり、まったくの別世界だった。片倉コースを登山口付近まで戻りヤマハハコを写しその後帰途に着いた。次回は千沼ヶ原方面にも足を伸ばしてみたい。
エゾツツジとチングルマの実
ウゴアザミ
トウゲブキとシロバナトウウチソウの群生
ミヤマトウキ